遺産分割は事前協議を入念に〜

遺言・相続関連 comments(0) - 行政書士なら板宿の松っちゃん

 つい先日、高齢の母親と私と同年輩のご婦人が遺産分割協議書作成
 の件についてご相談にみえられた。

 娘さんからあらかじめ電話にて概要をお伺いしていたので、私なり
 に事前にメモを作成して方向性をお二人に示したのであるが、

 
娘さんからの一方的なお話に基づいて具体的な相続の方法をお伝え
 したわけであるが、お母さんが「私としては…」と娘と異なる話を〜


 その話を聞いた娘さんは「えっ、そういうことだった?」と二人の
 論点がかみ合っていない。つまり母親の意向を娘が全く知らない〜

 慌てて娘さんが「父親の容態がおもわしくないので長居できません、
 失礼しました」と相談料だけを置かれてそそくさと帰路へ。


≪☜ランキングボタンに幸せのワンクリックを!

 父親がまだ存命中に遺産分割(相続)の依頼相談にみえられるのも
 どうかと思うし、
家族の意思の疎通ができていない段階で…

実印を押してもいいの?〜遺産分割協議書

遺言・相続関連 comments(0) - 行政書士なら板宿の松っちゃん


 このタイトルは、父親が亡くなって長男が地元の行政書士に依頼して
 作成した遺産分割協議書案が送付されたので押印して返送すべきか〜

 という内容のものであり、被相続人の次女もそのご主人も相続関係の
 法律が全く分からないということで私の処へ相談に見えられました。

 相談者はそんなに急いで相続(遺産分割)を行う必要がないと思って
 いたため、兄(長男)からの急な連絡に戸惑ってしまったのです〜


 電話1本かかってきて「地元の行政書士に頼んで遺産分割協議書案を
 作ってもらったので実印を押して返送してくれ」とのこと〜


 私から「少なくとも1回くらいはそれなりの話し合いが行われたこと
 はあるのでしょ?」 〜  
相談者:「いや全く兄の一存によるもので」

≪☜ランキングボタンに幸せのワンクリックを!

婚外子は平等 〜 でも私は本妻や!

遺言・相続関連 comments(0) - 行政書士なら板宿の松っちゃん

 タイトルの前半は何のことだか分かりますよね〜
 先日の最高裁判所で判例変更された婚外子の相続分の話です。

 少しだけ法律のお話をすると、敗戦を機に憲法が新しくなり、
 それに伴って民法の親族編及び相続編が大改正されました。

 戦前の民法では男世界の「家制度」を中心に規定されていたため、
 男女間の不平等や婚外子(非嫡出子)の不当取扱いが当然のことと

 されており、戦後の大改正によってもそのまま残された規定も
 少なからずあり、非嫡出子の相続分も旧民法の規定を踏襲しました

 旧「家制度」はともかく、婚姻・相続等に係る家族制度についての
 必要最小限度の法規定は不可欠であると思います。

 婚姻や親子の規定を緩和し過ぎたり曖昧にしておくと社会関係の崩壊が〜
 すでに膨大な数の私生児を抱えるヨーロッパの国もあったり・・・
 
 

 非嫡出子の相続分がなぜ今まで嫡出子の半分のまま放置されたのか、
 
タイトル後半のおばさんの発した言葉の意味とは?

兄は弟の財産を相続できる?

遺言・相続関連 comments(0) - 行政書士なら板宿の松っちゃん

 先日の昼間TVを見ていたら、著名な弁護士であるヤシロ先生が相続の解説をしていた。タイトルに掲げた問題点は、3問出題されたうちの1問に関するものであるが、

 タレントの回答者と、番組見学者が、それぞれ正しいか否かの色カード別で答えるという一般的な法律クイズ番組であった。

 このような番組を見ていて思うのは、一般的な法律の解釈があまり広く浸透していない、ということであり、法律に携わる人間としての責任を感じる次第である。

 この問題とは直接関係ないが、以前、「実の息子が亡くなり、自分も歳でもあるので、何とか食べていけるだけの財産(を相続する)だけで十分である。」

 と相談に来られた御年配の婦人がいた。
 私は、「息子さんに妻子がいれば親御さんは相続することができませんよ。」

 と優しくお答えたところ、自分が育てた子どもの財産を全く相続できないことに対し、

 どうも納得できないようでしたが、残された孫が祖母の面倒を見るかどうかは別として、民法の規定上、相続人は画一的に定められており

 遺産分割協議をするにしても、原則相続人間においてのみ可能となるのです。

 問題を元に戻して、亡A氏に遺されたのが妻B子と兄X男だけであり、
 
 かつ、
遺言書で「私の全財産を妻B子に相続させる」と書いてあったとしたら、
 兄男は、相続人の資格を有するにもかかかわらず、相続人にはなれない?

婚外子と養子

遺言・相続関連 comments(2) - 行政書士なら板宿の松っちゃん
 少し問題提起を行うためのタイトルにしました。

 今秋に久しぶりに画期的な判決がでそうですね〜現在非嫡出子の相続分の2分の1とされている婚外子の相続分が嫡出子と同じ割合になりそうですね
 ※ 民法900条4号:嫡出でない子の相続分は嫡出である子の相続分の2分の1とし

 最高裁判所が従来の判例を変更する場合、裁判官全員(15人)で構成される大法廷で判決の言い渡しが行われることとなっており〜

 今秋に言い渡される婚外子の相続分についての判決は、その大法廷において行われることが決まりました。

 判例変更と書きましたが、民法(900条)の規定を憲法違反とする判決を下すであろうとした方が正しいでしょう

 憲法14条において、「すべて国民は法の下に平等であって」と規定されているにもかかわらず、遺産の取り分(相続分)が子によって異なること自体が大きな矛盾でしょう。

 民法の教科書には、外で生まれた子の相続分が夫婦間に正式に生まれた子の2分の1であることの説明がいろいろとなされていますが、

 現憲法の規定があろうがなかろうが、「封建制度(旧家制度)の下においては結婚外で出生した子の人権というのは…」という説明を待つまでもなく、

 
人間が人間として生まれた以上、各人が生まれながらに有する人権というのは全て平等なのである。当たり前の話ではないか! 

私の全財産を妻玉子に相続させる

遺言・相続関連 comments(0) - 行政書士なら板宿の松っちゃん
 遺言についての相談が多いので、改めて簡略に概説してみたいと思います。

 老若男女にかかわらず、遺言についての各人の知識の開きが余りにも大きいのにはいつも驚かされます。

 例えば、「遺言書を書きたいが何を書いたらええの?」という人から、「相続人を廃除できるか」とか「遺留分減殺請求を阻止できるか」等の専門的な内容に至るまで多岐に亘ります。

 けっこう複雑(特殊)と思われる内容の遺言をしようと考えておられる方もいて、いろいろ調べてもよく分からず、公証人の先生にお聴きしたりもします。

 ただ一般的には、遺言書の様式(書き方)の相談がも多く、公正証書そのものがよく分からないという方も多いです。

 
では、「私の全財産を妻玉子に相続させる」という1行だけの遺言書の有効性は?

遺書と遺言書

遺言・相続関連 comments(0) - 行政書士なら板宿の松っちゃん
 法律のことも適度に書こう〜そうだ私も一応は法律家の端くれだったんや!

 遺書と遺言書のことを取り違えている方が結構多くいます。法律を業とする人の中にも「基本的には遺書も遺言書も表現が異なるだけで同じものです」と言っている人がいてビックリすることもあります。

 遺書というのは、よくあるように「先立つ不孝をお許しください・・・今まで本当に有難うございました」という例のアレです。

 飛行機や船舶の事故等の危急存亡の際にも、今後のいろんなことを書き残される方も多いですよね。

 遺書と比して、遺言は法律に規定されています。私もこのブログを書くにあたって「あれ、遺言は民法上定義があったかな?」と六法全書を確認しました。


 
法律用語というのは、その条文の中で定義されているものと、いきなり当たり前のように使われているものがあります。

別れた奥さんの相続分は?

遺言・相続関連 comments(0) - 行政書士なら板宿の松っちゃん
  おもしろいタイトルでしょう!? 実は実際にあった相談案件なんですよ〜皆さん一緒に考えてくださいね。

 Y子さんは30年連れ添ったダンナとはもともと相性が悪く、一人息子のA男君も無事結婚・独立したのを機に協議離婚しました。元ダンナも、若い彼女を見つけてさっさと結婚し、再婚1年後にはB女ちゃんが誕生しましたが、そのダンナは長女誕生の直後に事故死してしまったのです。

 この場合、婚姻生活30年の元妻と結婚1年の新妻の相続分はいくらになるのでしょう? また、元妻の子ども(A男君)と新妻の子ども(B女ちゃん)の相続分に違いはあるのでしょうか?

兄弟姉妹は相続人ではない?

遺言・相続関連 comments(0) - 行政書士なら板宿の松っちゃん
 
 久々の更新で〜す。業務以外にもいろいろと雑務が多く、けっこう忙しかったものですから〜今日からまた心機一転・・・

  3月4日付のブログで、兄弟姉妹は遺留分がない(遺留分権利者ではない)と書いたところ、「えっ?兄弟は相続人ではない?そんなバカな!」との反響があったのでひと言

 民法第1028条には「兄弟姉妹以外の相続人は、遺留分として・・・相当する額をうける。」と規定されている。

 ご存知のように、相続順位は、’朸者と子、配偶者と直系尊属、G朸者と兄弟姉妹の順番とされている。

 それなのに何故兄弟姉妹には遺留分がないのか・・・難しいですね〜

 
 
 兄弟姉妹はギリギリの(?)相続人であることは間違いありません! しかし、相続人に該当する場合であっても、被相続人が「○○さんに財産を全てあげる」と書き残して(遺言)、亡くなられた場合には、一切の財産は相続できないことになります。

 配偶者、子及び直系尊属は、このような場合にでも流出した遺産の2分の1とか3分の1を取り戻すことができるのです。これを遺留分減殺(げんさい)請求といいます。

 相続人は遺留分減殺請求は行わなくてもよいので、
遺言書を残すときには、公序良俗にでも反しない限り、自分の財産を自由に処分してもいいのですよ〜

遺留分とは

遺言・相続関連 comments(0) - 行政書士なら板宿の松っちゃん
  2月27日のブログで、推定相続人と遺留分のことを少しだけ触れてみたところ、「遺留分(いりゅうぶん)て何や?」と聞いてきた人がいたので、ここでひと言。

 私たち法律を扱う職業をしている者にとって、今やホームページは不可欠の広報媒体であるが、私のホームページにおける「業務内容」には遺留分のことについてはほとんど(全く?)記述がない。

 一つひとつの項目について、詳細な解説を加えているサイトも多く見受けられるなか、私のHP(リンクから入ってみてください)には、法律をかじったことのある人なら大体知っているような平易なことしか書かれていない。民法の詳しい解説を試みても、はたして逐一読んで下さるのかな?という懸念があるからである。

 会話好きの私にとっては、むしろ、易しく直(じか)にお話するに越したことはないので、あえて簡略な説明にとどめているつもり。まあ今後はもう少し詳しく説明を展開してもいいかな?と・・・

 ともあれ、遺留分とは、平たくいえば相続人が本来もらえるべき遺産を取り戻すことをいう。例えば
父親が「私の全財産を甥のM君にやる」と遺言を残して死去したとする。この遺言は法律的には有効である。さて、本来の相続人である配偶者とか子は、この遺言に100%拘束されるのであろうか。基本的には亡くなった人の遺志は最大限に尊重されるべきであろう。

 しかし、民法は残された遺族の生活を守るための制度として、一定限度内で遺贈(いぞう)された財産を取り戻すことができる仕組みを設けた。これを
留分減殺(げんさい)請求という。ただ、かなり実務的な内容でもあるため、この請求ができることだけは覚えておいてくださいね

 なお民法上、兄弟姉妹は推定相続人とはされていないため)遺留分権利者ではないのです。少しだけ難しい表現ですが、よく教科書には、「兄弟姉妹に財産を残したくないときは、遺贈の相手先から兄弟姉妹を除外すればよい。」と書かれています。兄弟姉妹が相続人に指定されていなければ、その者たちは遺留分をよこせと請求できないのです。ちょっと複雑ですね