津波による犠牲・賠償判決の行方

法 律 全 般 comments(0) - 行政書士なら板宿の松っちゃん

  本年1月17日で阪神・淡路大震災から20年の節目を迎える。兵庫県震災
  復興本部の一員として被災地域を走り回ったことが昨日のことのように…

  また、16年後に兵庫県と同じく全く想定されない規模の東日本大震災に見
  舞われることに 〜 最近も我が地域においては南海トラフなるものの脅威が…

  今回テーマに掲げたのは
東日本大震災の津波で犠牲になった自動車学校の教
  習生25人と従業員1人の遺族が、学校側に損害賠償を求めた訴訟の判決
で、

  仙台地裁は教習生全員の遺族及び従業員遺族に対して賠償金を支払うよう学
  校側に命じたもので、法律に基づく
安全配慮義務違反を認めたことによる。

  民事訴訟であるため双方に弁護士がついているであろうが、
どちらの側の代
  理人になっても非常に深い問題点を含む困難な案件である
ことは間違いない。
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  津波被害による管理者責任を問う訴訟は仙台、盛岡両地裁で少なくとも15
  件あり、
1審判決はまだ4件目に過ぎないとのこと。

  
管理者側の賠償責任が認定されたのは例の幼稚園の送迎バスで園児が犠牲に
  なった訴地裁判決に続き2件目(幼稚園の件は昨年末に高裁で和解成立済)。


  判旨は「学校は消防による避難の呼びかけを聞いていたと推認でき、その時
  点で津波襲来を予期できた。広報を無視せず教習生らを避難場所に避難させ
  る義務を負っていた」としている。


  訴訟で遺族側は「学校側が津波避難マニュアルを整備せず、地震後も情報収
  集を怠り、教習生や従業員を避難させなかった過失がある」と主張していた。

  無事だった教習生が法廷で、
消防車による高台避難を呼びかけを聞いたとの
  証言
も裁判官の心証形成に大きく影響しているのかもしれない。

  
一歩学校側は、大津波警報に伴う津波の高さ予想が当初最大6メートルで、
  防潮堤の高さよりも低く、県の津波浸水予測の区域外だったことなどから、
  海から約750m離れた学校に、生命を害するような大津波が到達すること
  は予測できなかった」と反論していた。


  地震当日、私はたまたま在宅しており、外出前までTVを見ていたが、報道
  中に東京の放送局から巨大地震の情報が流れ、東京も大きく揺れていた。

  この番組中だったかどうかは明らかではないが、
6m級の津波がやってくる
  との予測のもとに大津波警報が発せられた
のを明確に記憶している。

  最大6m級だったかもしれず、そうなってくると自動車学校側の抗弁も十分
  に妥当性をもつことになり、その判断を正確に下すのは難しい…

  
ただ消防による避難の呼びかけに迅速な対応措置を取らなかったことは論外
  として、津波予測を信じた場合、私がもし管理責任者であったら、その時点
  でどう対応するのであろうかと考えるとゾッとする…!


  今後同様の判決が次々に出され、上訴を含めて裁判所の下す判断には目が離
  せない。

  
最後に、1.17(土)には最大限の追悼をいただきますようお願いします。
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