天皇陛下の退位は着々と進んでいるが…

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米トランプ氏の過激発言、中国の覇権政策に対する米中軍の対峙、慰安婦像に対する日韓の亀裂等々、年明け早々、国際問題に異様な緊張が走っていますね。

 

そのような中、昨年後半以降、天皇陛下のご発言を受けた形で、天皇の退位・譲位の議論が白熱し、様々な意見が交わされてきましたね。

 

賛成派、慎重派の各見解が拮抗し、それぞれの論旨は納得できるのですが、私が注目していたお二方の先生は反対意見(慎重論)を展開されていました。

 

報道を見ていると、具体的な退位手続きとか新元号などが検討されているようですが、私たち国民から遠い処で淡々と事務的に進められているような気が…

 

 

今上陛下(現天皇)が自ら仰っているのに何と無礼な、というお叱りの声もあるでしょうが、現在進められている事務とは別の課題も多いのでは?

 

私が最も問題としているのは、明治新政権樹立以降というか、明治憲法制定後現憲法に至るまで、天皇の退位・譲位自体が想定されていなかったであろうこと。

 

具体的には、憲法第1条で、「天皇は、日本国の象徴であり日本国民統合の象徴」と定められ、かつ第2条で、「皇位は、世襲のものであって」と明記されていることから、

 

天皇というのは、「存在自体が象徴」と考えられ、終身に及ぶと解されると思うのですが、この解釈は、慎重派の見解とほぼ一致すると考えられます。

 

陛下は、「国事行為に支障を来たすようでは象徴として問題」と仰っていますが、陛下にそう言わしめる国事行為そのものに問題があるのでは?

 

憲法第4条では、「天皇は、この憲法に定める国事に関する行為のみを行ひ」と規定されていますが、この規定は第9条とともに、ある意図が感じられますね〜

 

単純な話ですが、天皇の行為を最小限に限定しようとする明確な意図が?…

 

ただ憲法上の国事行為は10項目に及び、「国政に関する権能を有しない」天皇の行為としては馴染まない行為も多いとの指摘もあります〜

 

付け加えて申し上げると国事行為を代行する「摂政」も憲法に明記されているのです。

 

憲法改正の際?には、国事行為を残すとしても、その内容を慎重に吟味する、皇室典範に委ねる、等の考え方も必要になってくるのでは?

 

国家及び国民にとって、象徴として最も相応しい行為を行っていただく天皇の存在を明確にすることが至当と考えるのですが…

 

とは言うものの、今上陛下のご意向には沿うため今回限りの特別法になったことは理解できます。ただ、ことの本質だけは押さえておかないと!

 

また、2年後に皇太子殿下が天皇陛下になられた場合、皇位継承順位第1位は誰になるのかによって、さらに大きな問題が出来します〜

 

一時期議論された女性天皇制論も下火になっていますが、現在取り組んでいる退位・譲位の問題とは決して無縁ではありません。

 

私たち一般国民が関わる問題ではないにしても、皇室変革の流れが見えにくいですね。政府関係者等は問題を先送りにしていたら絶対にダメですよ!

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